DSM社、ブラジルの大手動物栄養テクノロジー会社を買収し、精密サービスの提供を強化

ヘーレン（オランダ）、2022年6月7日 07:00 CET

ロイヤル・ディーエスエムは、ブラジルの動物栄養テクノロジー企業であるプロダップ社を買収することで合意したと発表した。プロダップ社は、畜産における効率性と持続可能性を促進するために、技術提供、コンサルティングサービス、カスタマイズされた栄養ソリューションを組み合わせている。

精密農業は、増加する世界人口に動物性タンパク質を供給する必要に迫られている食糧システムにおいて、持続可能性、効率性、トレーサビリティ、動物福祉に対する要求の高まりに後押しされ、急速に成長している。DSMの動物の栄養と健康に関する精密栄養ソリューションには、Verax™、データを活用して動物の健康、生産性、福祉をより深く理解できるユニークで革新的な統合動物管理システム、Sustell™、動物性タンパク質生産の環境持続可能性を高めるために設計されたインテリジェントな持続可能性サービスが含まれる。

ベロ・ホリゾンテに本拠を置くプロダップ社は、ブラジルで特に急成長しているデジタル・ソリューション市場の最前線にいる。 プロダップ社は、反芻動物の畜産経営を最適化するために、栄養学、コンサルタント、テクノロジー・サービスを組み合わせている。 デジタル・ソリューションのポートフォリオを通じて、データを収集し、リアルタイムで洞察を深め、それを顧客に合わせた栄養ソリューションに変換し、経験豊富なコンサルタントによる遠隔または対面サポートを提供している。 プロダップ社は、マトグロッソ州とミナス・ジェライス州で事業を展開し、330人の従業員を擁し、ブラジル全土で5,000以上の農場にサービスを提供しており、顧客ロイヤルティは非常に高い。 

DSMは、Prodap社のデジタルソリューションの力を活用することで、Precision& Personalizationの歩みをさらに一歩進めることになる。DSMは、デジタルソリューションを強化し、さらに発展させることで、世界的により多くの市場と種にリーチし、人工知能やその他のツールにより、よりスマートな栄養意思決定を可能にする。 Prodap社は、DSMの動物栄養に関する深い知識とアドバイザリー能力を、その豊富なコンサルタント経験で補完し、さらに高いレベルの顧客体験を促進する。 さらに、より効率的な農業をサポートすることで、DSMのコミットメント2021 フードシステムコミットメント の一環として、2030年までに農場での家畜排出量を2桁削減することを可能にすることに貢献する。 

DSMアニマル・ニュートリション& ヘルス社 EVP イヴォ・ランスベルゲン（Ivo Lansbergen）のコメント： "持続可能な畜産に対するニーズは、かつてないほど大きく、緊急性を増しています。 精密栄養学は、畜産の効率性と持続可能性を向上させ、畜産農家や社会全体を含むさまざまなステークホルダーに価値を創出するための重要な道筋です。 そのため、プロダップと手を組み、精密農業ソリューションをお客様に提供することで、すべての人にとってより持続可能な畜産に貢献できることを嬉しく思います。 一緒に実現しましょう！"

Prodap 社の CEO である Leonardo Sá 氏は次のように述べています。"私たちは、DSM 社のように、世界の畜産業を変革するという私たちの目的と、持続可能で効率的な農業を実現するために不可欠な新技術を採用するというビジョンを真摯に共有する企業に出会えたことを嬉しく思っています。DSM 社とともに、こうした新技術の業界への拡大を加速していきたいと考えています。""

この取引は慣例的な条件付きで、2022年に完了する予定である。