DSMがBioCare Copenhagenを買収、プロバイオティクスで腸内健康成分のポートフォリオを拡大

ヘーレン（オランダ）、2017年12月22日 11:30 CET

健康、栄養、素材分野で活躍するサイエンスベースのグローバル企業、Royal DSM社は、コペンハーゲン（デンマーク）に拠点を置くBioCare Copenhagen A/S社を買収したことを発表した。 この買収により、DSM社は、栄養成分の中でも魅力的な市場セグメントであり、年間推定7％の成長を遂げているプロバイオティクスを含む、腸内健康成分の提供を拡大することになる。 現時点での財務詳細は開示されない。

BioCare Copenhagenは2012年に設立された非上場企業で、プロバイオティクスに焦点を当て、胃腸障害、代謝障害、感染症、免疫力をターゲットとした、健康効果が実証された微生物活性物質に特化している。 同社は、高品質のホワイトラベルのプロバイオティクス・サプリメントと、消費者に強くアピールする完全な製品コンセプトを提供している。 BioCare Copenhagenは、多くの大手栄養補助食品や製薬会社と複数の市場で販売契約を結んでおり、世界40カ国以上で製品を発売している。

DSMはすでに、プロバイオティクス栄養補助食品の消費者向けブランドとして世界売上No.1を誇るCulturelle®製品群や、同社の素材ブランドOatwell® およびTolerase®により、腸内健康ソリューションで確固たる地位を築いている。同社は、消化器系の健康や免疫の健康といった確立された適応症にとどまらず、腸内健康素材にさらなる成長の可能性を見出している。 腸内マイクロバイオームが影響を及ぼすと認識されつつある分野には、腸脳軸、代謝の健康、心臓の健康などがある。 腸内マイクロバイオームへの取り組みにおけるDSMの意欲と栄養素材のポートフォリオは、BioCare Copenhagenのアプローチと製品と非常に相乗的であり、この組み合わせは、既存および新興の腸内健康分野に対応するのに十分な条件を備えている。

BioCare Copenhagen社はデンマークのバイオサイエンス企業で、消化器疾患、代謝、感染症、免疫などをターゲットとする微生物活性物質を専門としている。 同社の活動は、デンマークの病院での研究に基づいている。 BioCare Copenhagen社は、Borean Innovation社、デンマーク科学技術革新省、経営陣のSøren B. Thomsen氏（CEO）とJesper Gantzel氏（COO）のジョイントベンチャーとして設立された。