DSMのセルロース系エタノール用酵素がDONGエナジー社に認定される

Heerlen, NL, 05 Jun 2012 09:15 CEST

Royal DSM, the global Life Sciences and Materials Sciences company, has been qualified as supplier of enzymes for DONG Energy - Inbicon’s wheat straw to cellulosic ethanol process. The enzymes have been successfully used in the demonstration scale biorefinery of DONG Energy - Inbicon in Kalundborg, Denmark. The qualification reconfirms the high standard and flexibility of DSM’s cocktail of enzymes to break down and convert the cellulose and hemicellulose from the straw fibers into simple C5 and C6 sugars. DONG Energy - Inbicon Biomass Refinery is the world’s largest scale cellulosic ethanol demonstration plant that is currently in operation. The plant has a capacity of 1.5 million gallons a year and produces cellulosic biofuel for Statoil which is distributed via gasoline stations throughout Denmark.

DSMの酵素カクテルは、セルロース系バイオマスを構成糖に分解するのに非常に効果的で、しかも熱安定性が非常に高い。 このため、加水分解工程をより高い温度で行うことができ、製品ロスのリスクを低減することができる。 また、運転温度を高くすることで、プロセス速度が向上し、最終的に必要な酵素の量を減らすことができる。

DSMの酵素は、トウモロコシ残渣、麦わら、木材チップ、サトウキビバガスなど、複数の原料に作用することが、世界中の研究機関や企業の研究所によるさまざまな規模の複数の試験で証明されている。 また、非常に過酷な前処理から比較的マイルドな前処理（Inbiconプロセスの場合）まで、あらゆる前処理で試験されており、DSMの酵素システムの多用途性を裏付ける証拠となっている。 作物残渣の分解または前処理は、セルロース系バイオエタノールへの変換プロセスの最初の段階である。

DSMは、バイオマスを出発点として酵素を選択した。 これらは、将来のセルロース系バイオエタノール生産において商業的に主導的な役割を果たすと期待される基質である。

R&D Inbiconの責任者であるJan Larsenは、次のように述べている。"DSMの酵素カクテルは、実証規模のInbiconプロセスで成功を収めました。 パイロットスケールで得られたのと同様の高い収率を示しました。 このカクテルは、広いpH範囲と高温耐性を併せ持ち、DSMの酵素を高乾燥度のセルロース系バイオエタノールの工業生産に非常に有利なものにしています。 試験プログラムの技術報告書と分析結果がまとまりましたので、DSMの酵素はInbiconプロセス に適格であると結論づけました。"

DSMの経営委員会メンバーであるステファン・タンダのコメント： "Inbicon社から当社の酵素技術に対するお墨付きをいただいたことを誇りに思います。 この新たな認定により、DSMの世界的な酵素の地位が強化され、世界中のセルロース系バイオエタノール生産企業の技術パートナーとしての当社の推進力が確認されました。DSMは、多種多様なバイオマスをセルロース系エタノールに変換できる高性能の酵素と酵母を用い、現在市場で入手可能な最も幅広い技術を提供しています。""